前回のブログでちょこっと登場した
外壁のタイル工事↓
使用しているタイルは
イチエ建匠おなじみの
大阪のタイル屋さんのもの(・ω・)b
このたび、タイル屋さんの社長 松本さんがはるばる大阪から
唐長風月のタイル工事を見に来られた時に
「全国いろんな施工を見てきましたが、
この張り方はとても貴重ですよ!すばらしい!!」
とお褒めの言葉をいただきました(・∀・)ナント!
それを記念(?)して
唐長風月のタイルの張り方について
詳しく説明したいと思います(・∀・)
説明の前に、
まずは一般的なタイルの張り方をおさらい↓
壁にグレーののりを、くしのようなギザギザのコテで伸ばし
その上からタイルをズラズラと置いていく方法です
一度に広い面積の施工ができますし
一人で作業ができるので効率がいい張り方です
ただ、のりの乾き具合に注意をしていないと
先に塗ったところは時間がたつほど乾いていくので
接着が弱くなり、剥離の原因になります
それに比べて
唐長風月の場合はこちら↓
壁につけるはずののりを、タイルに直接ベチャッ
のりをたっぷり厚めにつけるのがポイントです
そしてそのタイルを壁に貼り付けていく・・・↓
この工法を「改良圧着張り」
(かいりょうあっちゃくばり)といいます
のりがムニッとはみ出ているのが特徴です
のりもタイルも同じものですが
壁にのりをつけるのか。
タイルにのりをつけるのか。
その小さい違いが
じつはとても大きな違いなのです(・∀・)ソウナノデス
大きく違うところは、
のりをタイルにつけてすぐに張るので、
接着力が強いまま張ることが出来る。
張る箇所によって接着にムラができないという点。
さ・ら・に
乾き具合を気にしなくていいので
時間を気にせず1枚1枚をじっくり色味など考えながら張れる。
という点もメリットの1つです
まとめると
岡崎さんは効率がいい方法ではなく
A・E・TE(あえて)
手間と時間をかけて
改良圧着張りでタイルを張っているということです
それはナゼナノカ・・・
1つ目は、唐長風月はタイルを張る面積がとても多いこと。
面積が多いからこそ、焦ってはいいものはできない。
という考えから。
2つ目は、タイル工事のタイミングが真夏だったということ。
冬に比べて夏はのりが乾く時間が早いので
乾く時間をさほど気にしなくていい
この改良圧着張りを選んだということです
そしてここが一番のポイント!!
改良圧着張りはのりをつける人とタイルを張っていく人の
最低でも2人必要なんですが、
なんと!
この作業をご夫婦で行っているのです(≧▽≦)キャー
タイルにのりをつける奥さん↓
そのタイルを受け取り
張っていくご主人↓
このお二人の共同作業なくして
イチエのタイル工事はあり得ないのです(・ω・)bグッ
社長の松本さんから
「昔はみんな改良圧着張りが当たり前だったんだけど
ここ10年では、この張り方をしてる人を見ることはなくなりました。
早く安く効率よくが求められる今の時代に、
岡崎さんご夫婦はとても貴重な職人さんです
このことをたくさんの人に伝えてあげてください」
と言われました
岡崎さん、御年なんと78歳!
暑さにまけず、寒さにまけず、
穏やかにタイルを張るその背中を
私はこれからも、カメラ片手に追っかけていきますよーヽ(=´▽`=)ノ
さいごに
イチエ建匠の住宅はすべて
職人さんの「手」によって創られている。
ということをあらためて実感し、
これからもそのことを
ブログをとおしてたくさんの人に伝えていけるよう私もがんばります!
ご清聴ありがとうございましたーヽ(´▽`)/